え ん

人生は連鎖する、

仕事する。

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私の過去や背景を知らないひとだけに囲まれて日常を生きるということが、こんなにも素晴らしいなんて、私は知らなかった。平等は冷たい。この冷たさが、私を強く抱き締めてくれる。その、私にしかわからない温度。適温。



結局のところ、私が働く理由なんてものは、自己実現だとか社会貢献だとかいうでっかい話じゃなくて、明日も牛乳が冷蔵庫に入っていてほしいから、とか、あったかい湯船に浸かりたいから、とか、そういうレベルの話なのだ。結局のところ、誰かのために生きる、なんてことは、付随品であって目的ではない。



自分の過去や痛みを言語化できることは、実はとんでもなく幸せなことなんだと思う。過去を語るということは、自分の言葉で再構築するということ。一度壊して、また新たに作り直すということ。どこかとどこかのパーツが入れ替わったり、無くしたり、増えたり。それはかなりのエネルギーと時間を要する。




なぜか、私の辛かったあの頃や悲しい思いをした経験を知ろうとする人間や、その頃の渦中にいた人間と、関係性が上手く築けなくなってしまった。なぜか、自ら破綻に導かせているつもりもないのに、私の力で破綻の方向にいってしまう。

それは悪いことなのか、と聞かれたら、明らかにノーだ。私を過去から遠ざけようとする何者かに、今は静かに従おう。私は、今はこの土地で、何も知らない人々ともに生きていく。正しいかどうかなんてわからない。今、私は、過去の私と今の私を区別して生きていく。