香水を買いました。
ようやく、ようやく、ようやく、
自分のなかで、これだああああああ、っていう香りに出会えた。
半年前に、ミス・ディオールの香水をとあるひと(過去記事に度々登場しています)からタダでもらって、実はまだ三分の一くらい残っている。この香りも、いや、香り自体は、好きな部類に大いに入るし、この香りがほんのりとする女性は須らくお洒落だ。だけど、私のなかの理想とする女性像として、ちょっと相応しくない。前の記事でも同じようなことを書いたけど、今はまだ蓋をしておきたい過去を、この罪のなき香りと共に引っ張り出す気がして、怖い、というのが本音かもしれない。
私はすごくすごく香りにうるさい。
香りに限らず、音楽とか、絵画とか、感覚器官を大いに揺さぶるものに対する許容範囲が、ひとより許容範囲が狭いと自分で思う。友人にも言われたことがある。
これはあんまりヨクナイことなんだべなあ、もっと心の視野を広げねば〜と思っていたのだけど、この香水を嗅いだ時、あ、この感覚のまんまでいいや!と吹っ切れた。私はこの香水の、甘いようで闇を感じる、暗いようでマッチ一本の灯しを感じさせる、そんな香りが大好きだ。中島みゆきと鬼束ちひろと米津玄師が大好きだ。今聴いているのはグレゴリオ聖歌だ。でも最近毎日聴いているのはテイラースイフトとエドシーランだ。レンブラントは『夜景』よりも『女官たち』のほうが好きだ。ファン・ゴッホよりもゴーギャンのほうが好きだ。でも八代亜紀の描いた絵も好きだし、西原理恵子の漫画の絵だって好きだ。何が言いたいか。私はこのまんまの感性でいい!
というわけで、私はこの先、この香りと共に生きていきます。
ふと街でこの香りがして振り返り、蘇芳色の長スカートにベージュのベレー帽をかぶった女性がいたら、それは私かもしれません。
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ああ、学割って素晴らしい。